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日差しを考慮した住宅の計画
2025.03.23

この地域でもここ数日春の陽気で吹く風も心地よくなり、ソメイヨシノの開花の便りも間もなくかと思います。一方で花粉症の方々にはスギ、ヒノキ、イネなどしばらくつらい季節でもあります。
花粉が付かないように洗濯物も室内干しで対応しているお宅もあります(我が家もそうです)。さらに室内干しにするのはご夫婦で働くご家庭が多いのも理由の一つです。
プランニングの打合せでも物干しのためのバルコニーはいらないとの要望も多くあるのもこうした背景があるのでしょう。さらに最近「室内干しでもにおわない」的な洗剤のCMがやたら目にするのもこうしたことから来ていると思います。
バルコニーをなくすと外観上はすっきりしたデザインになりますが、バルコニーがあることで防いでいた夏の日差しが部屋にまともに入ることになります。当社のモデルハウスにはこうした季節ごとの日差しとバルコニーとの関係を示した資料が置いてあります。日差し入り方は季節ごと、時間ごとの太陽高度と方位から導き出すことができます。
現在計画中のお宅でも当初はバルコニーを設ける計画でしたが、ご夫婦で働いているのと家事導線を考えて2階のバルコニーに物干しをすることはしないとの判断でバルコニーをなくしました。
その代わりに窓上に夏の日差しを遮る庇を提案しています。庇の下には室内から簡単に物干しができる物干し金物も設置して「家事ラク」もご提案しました。3D画像などを見てもらいながら説明をして納得いただきました。