お茶会や和のイベントができる公共施設である和風建築に連なる庭園の景色です。

綺麗に刈り込まれた低木や中低木の配置が見事なお庭です。

鹿威しの音を聞きながらの散策路もあり、建物から眺めるだけでなく、外からもお庭を楽しむことができます。

そんなお庭の低木の中に石の小さな塔がちょこんと立っています。高さは１ｍにも満たないくらいでしょうか。

しかしながらとても存在感があります。

自然の景色の中に人の手が加わった置物という対比も面白い見方です。

また見方によっては山々が連なる中に建つお寺の多層塔のようにも見えます。

作庭家はどちらかというと後者の意図があったと想像します。

意図はどちらか、あるいは他の狙いがあったのかそうした想像をしながらお庭を眺めると長い時間居ても飽きません。

住宅のお庭でもこうした自然と人工物の対比を楽しんで作庭するのも面白いですね。

この施設は安城市にある「丈山苑」。建物までのアプローチもとても素敵です。

Dear Planner 　一級建築士 岡島直樹（naoki okajima）